昨日の「さが桜マラソン」で使用したadizero sub2 の感想を書きたいと思います。
とは言え…実際にレースペースで走れたのは20kmまでなので…そこまでの感想になってしまいます(;_;)
一番重要な30km以降のレポをしたいと所ですが…25km以降はLSD状態でしたので今回は確かめる事が出来ませんでしたm(__)m
途中スローJOGでしたが42km走り抜いたので30km以降は推測でも書かせてもらいます。
個人的にはフルマラソンでの使用は有りです!!
Sub2 レースでの印象
sub2 をレースで使用した印象としては「ソフトな着地でグリップする」
ソフトな着地と感じるのは、やはりゴムソール+boost lightの組み合わせだからだと思います。
ソールに使用されているコンチネンタルラバーは、非常に柔らかいので着地ではソフトに感じます。
ゴムが柔らかいと言う事はグリップをすると言う事です。
その上フラットソールなので着地に関してはスポンジソールのスカイセンサーソールと遜色ないイメージです。
余談ですが・・・車のタイヤで燃費の良いタイヤはゴムが硬く全くグリップしません。
グリップするという事は摩擦が出来るので必然と燃費が悪くなります。
逆にレーシングカーのタイヤは非常に柔らかくグリップ力があります。
ゴムの磨耗に関しては磨り減ると言うより、ゴムを溶かして磨り減ると表現する事が正しい表現だと個人的には思います。
参考までに下記はレーシングタイヤの使用後です。ゴムが溶けている事が確認出来ると思います。
話がそれましたが・・・Sub2のソールに使用されているゴムは国内メーカーのゴムソールとは全く別物です!!
耐久性とコスト面を考慮すると必然とグリップしないゴムを選択するのは妥当でしょう。
そもそもソールに使用されているコンチネンタル社はタイヤメーカーですので、ゴムに関するノウハウは高いでしょう。
下記の写真は使用後のSub2ソールです。
グリップする割にはゴムの磨耗は少ないように見受けれます。
マイルドな反発と軽量化
重要な反発力に関しては、マイルドな反発と感じました。
従来のboostは、柔らかさや反発を感じる事が出来ましたが…sub2 では独特のフワフワ感は感じず着地から蹴り出しまで路面の感覚がハッキリと分かります。
boost lightは厚底にも関わらず、以前の(boost)のようなクッションと反発を感じません。boost lightは従来のboost素材に比べて硬い仕様になっているのかも知れません。
Sub2は26.0cmで149gと150gを切る軽量シューズです。
フルマラソンで150g以下をシューズの使用は初めてですが…やはり軽くて脚がスムーズに出ます。
メインで使用しているミムラボのレースシューズと比べても25g軽量です。軽量のメリットは大きいと感じました。三村さんもフルマラソンで10gの軽量で250―270キロカロリーの消費をセーブできると言われています。机上の計算で500キロカロリーは節約できる計算です。
片足25g軽量になると30km以降で脚が前に出てくれるイメージが出来ます。それだけに今回のレースは残念な結果でした。
スピードレンジを外れると負担増
これは最初のレビューでも書きましたが、接地時間が長くなるとシューズが反発しようとする力を筋肉で抑える事になるので筋肉へのダメージへ繋がると予想していましたが…間違いありませんでした。
途中で脱水症状になりキロ6分までにペースが落ちるとシューズのスピードレンジを外れます。そうすると一気に筋肉疲労を感じました。25km以上走ってきているので疲労と考えていましたが…
38kmから脱水症状も回復して徐々にペースも回復してくると、前半のリズムで走れるようになり41km〜42kmはキロ4分までペースが戻りました。
やはり4分20秒辺りからシューズが良い仕事をしてくれます。撃沈レースでしたが…脚が疲れる30km以降で使えるイメージを持てた事は良い収穫になったと思います。
Sub2の留意点
個人的に使用する上で気になる点があります。
先ほどタイヤの例でも説明しましたが・・・
グリップ力が高いと摩擦が大きくなり接地時間が長くなります。
接地時間が長くなるとアキレス腱周辺に負荷がかかり、故障に繋がる恐れがある事は留意点でしょう。
市民ランナーにおいては下記の写真のように、ソールにウレタン材質を使用したシューズを使用する傾向にあります。
ウレタン素材は非常にグリップ力に優れています。
そうすると自然と筋力で地面を蹴る形になります。
これは私も含めてですが…前出タイプの人は普段から接地時間を短くする意識をしたり、筋トレを入れるなどして、アキレス腱周りの筋肉の負担を減らすトレーニングが必要になると思います。
フルマラソン使用で個人的判断
私が個人的にフルマラソンで使用できると判断した理由は2点です。
・Boost lightとの相性が良い
Boost lightの感覚は以前のミムラボ(レースシューズ)のミッドソールに近い感覚を受けました。
これは好みの問題になるので、ライド感や強い反発が好みの方には合わないシューズかもしれません。
・マメが出来なかった
今まで使用してきたシューズでは必ずマメが出来ていましたが、Sub2はマメが出来ませんでした。
マメができない点はレースシューズでは大きな要素となります。
adidasが打倒ナイキで作ったシューズと言うのには、納得できるシューズだと感じました。
ヴェイパーフライ4%とSub2
個人的感想でヴェイパーフライ4%とSub2の比較を書きたいと思います。
どちらのシューズも走り手を選ぶシューズである事は間違いありません。
しかし履き手を選ぶ条件が違います。
ヴェイパーフライ4%は履き手を骨格で選ぶのに対してsub2 は走力で履き手を選ぶと考えています。
この事から判断基準には大きな違いがあると思います。
ヴェイパーフライ4%は骨格が基準になるので骨格が合わなければ腓骨筋や足首を痛める事へ繋がります。
ヴェイパーフライ4%批判に捉えるかもしれませんが、私としては故障を未然に防ぐことを目的で書いているのでご了承ください。
ヴェイパーフライ4%は日本人では10人中1人~2人しか合わないとも言われています。
上記の人数はヴェイパーフライ4%特性を最大限に活かせる割合です。
逆にSub2は走力と筋力さえ備われば対応出来るシューズと考えています。
そうすると万人受けはSub2になるのかな?と思ったりもします・・・
しかしフィット感に関しては圧倒的にSub2に軍配です。
それぞれに特徴を持ったシューズです。
フルマラソンではスピードの出るシューズはもちろん大切です。
しかし脚が疲れる30km以降に自分を助けてくれるシューズを履くことが一番大切だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
素晴らしいSUB2レビューありがとうございます。
私は根っからのadidas派だったんですが、最近のNIKEの動向を見て、NIKEのシューズも履いてみたいと思っていたところでした。
そんな矢先にSUB2の一般発売で悩んでたところでした。
レビューを拝見して、SUB2で走ってみたいなと改めて思いました。
これから長い走り込み期間に突入するとの事ですが、私も見習ってしっかり走りこみたいと思います。
またいつか、ぜひご一緒に。
少しでもsub2 レビューが参考になれば嬉しい限りです。
トールさんの走力で有れば問題なくSub2は履きこなせると思います。
NIKEはトップアスリートが結果を出しているので気になる所だと思います。NIKEに関しては、オンラインショップで購入に限り1ヶ月以内で有れば返品を受付てくれるので、ズームフライはヴェイパーフライに比べて購入しやすいので、試しに履いて合わなければ返品しても良いかもしれません。
頑張って走り込みましょう^ ^